シャロンの薔薇

聖書から学んだこと・日々の出来事・ハンドメイド

2020-01-01から1年間の記事一覧

わたしの目には あなたは高価で尊い

ニットデザイナーの友人がいまして、余った毛糸や段染め糸を沢山 いただきました。かなり細い糸なので、手持ち毛糸と2本取り、 3本取りに取り混ぜて、ベストを編み始めています。最近、目も 手もおぼつかなくなってきて、完成の日の目を見るのか、何とも 怪…

12月~ 忙しさとひきかえに

ふり返る いとまもないほどコロナ一色だった2020年。 せわしなさは同じでも、いつもとは違う12月を過ごしている 方は多いのではないでしょうか。 詩人 茨木のり子さんの詩から―。 「十二月のうた」 熊はもう眠りました 栗鼠(りす)も うつらうつら 土も樹木…

『「きよしこの夜」が生まれた日』

三本目のキャンドルを灯す、アドベント3週目に入りました。 アドベントとはクリスマスを待つ間の、四週間を指します。 一週ごとにキャンドルに火を灯し、静かに救い主のご降誕を待つ キリスト教の厳かな習慣です。 この季節になると、いつも賛美歌「きよし…

失ったことを嘆くより、お返しする生き方を

少し前のニュースになりますが、10月20日、86歳の誕生日を 迎えられた上皇后 美智子様が宮内庁を通して、お言葉を語られ ました。それは何とも麗しく、心の奥底に沈む澱(おり)を 一掃してくれるような、実に清々しいものでした。 「できなくなったこと」へ…

映画 『バベットの晩餐会』を見て

友人が素敵な映画を紹介してくれました。 『バベットの晩餐会』という約30年前の作品です。早速、お借り したDVDを視聴しましたが、今まで見た映画にはなかった不思議な 余韻が、今も心にこだましています。 ■あらすじ■ 舞台は19世紀後半のデンマーク、ユト…

今年も作りました ~☆クリスマスカード☆~

11月も半ばを過ぎ、クリスマスの準備が始まる頃になりました。 毎年、クリスマスカードを作り、教会の皆さんにお買い上げ いただき、収益金をクリスマス献金として捧げています。 いつの頃からか趣味の手作りカードを喜んでくれる方が増え、 リクエストも多…

語るより 聞くことを大切に

5、6年前に孫が摘んできた野菊 口が一つなのに耳が二つあるのは、聞くことのほうが大切だから。 そんな言い回しを、よく聞きます。 十年以上前、突発性難聴を発症。治療の甲斐あって標準レベルまで 回復しましたが、最近は、後遺症というより加齢のせいなの…

中村憲剛選手に見る、引き際の美学

初めに。 私がサッカーについて書くときは、かなり長文になります。 サラッと読み進めていただければ幸いです。 11月1日の中村憲剛選手の引退会見から‥。 今なお余韻の冷めやらぬ、カッコ良すぎる引き際の美しさを 堪能しています。 Jリーグ川崎フロンターレ…

うるわしの白百合

10月中旬、NHK朝のテレビ小説「エール」の中で、ヒロインの 母親役を演じる薬師丸ひろ子さんが歌った「うるわしの白百合」 に称賛の声が寄せられているそうです。 朝ドラを見ていない私は、残念ながらその場面を視聴することが できませんでした。薬師丸さん…

密室の中で 心を探ろう

PBA(太平洋放送協会)発行のニュースレターの中に、 「ほっと一息、Holy Café」という、軽妙洒脱なショート・ メッセージの欄があります。書き手は、牧師であり、臨床 パストラルカウンセラーの 堀 肇先生。自作のイラストを 添えた、お洒落なショート・メ…

「ステンレスという名のあなたに」~選ばれし者の生き方~

最新作の小丼 吉野弘さんの詩集の中に、「ステンレスという名のあなたに」と いう、ちょっとユニークなタイトルの詩があります。ステンレスの 特質をよく捉えていて、人間の生き方にも通じる深い味わいが あります。 ステンレスという名のあなたに 吉野 弘 …

宝塚歌劇団 “ブスの25箇条” から学ぶ

シュウメイギク 名言セラピスト、ひすいこたろうさんの本、『心にズドン!と響く 「運命」の言葉』という本の中に、面白い記事を見つけました。 宝塚歌劇団の舞台裏に貼られているという、25か条からなる訓示。 ブス25箇条 1 笑顔がない 2 お礼を言わない …

人から認められる “人”

毎年、教会の友人が贈ってくれる小さなカレンダーがあります。 小牧者出版の「幸いな人カレンダー」。 9月も今日で終わり。そこで一枚めくる前に、そこに書かれて いることばを、じっくり読んでみようと思います。 以下、要約です。 <誠実に生きる> 1.裏…

私は 私らしく

自分を客観的に見られない人は、案外、多いかもしれません。 昔、心理学を学ぶ集会で、グループに分かれ、自己評価・ 他己評価を問うテストに臨んだことがあります。結論から 言うと、人の私への評価や印象が、自己評価と微妙に違うと いうこと。私って、他…

私の好きなもの

若い頃、佐良直美さんという歌唱力抜群の歌手がいて、 ファンクラブに入るほど大ファンでした。『世界は二人の ために』『いいじゃないの幸せならば』などのビッグヒットも 多かったけれど、私は、『私の好きなもの』という、粋で おしゃれな曲がいちばん好…

よく生き よく笑い よき死と出会う

綿の花 タイトルは、先日亡くなられたアルフォンス・デーケン著、 『よく生き よく笑い よき死と出会う』から―。 先日、デーケン先生の訃報を聞き、大変驚いています。 長年にわたり、上智大学の名誉教授を務められ、「死生学」を 日本に定着させた神父、神…

新聞のコラムを書き写すメリット

今年の朝顔。どの色もきれいで朝陽に映えます。 PC、スマホが当たり前の生活習慣になり、文字を書くことが めっきり減りました。いざ書こうとしても、漢字を忘れる、 単語が出てこない‥は日常茶飯事。先が思いやられます。 そこで一念発起。新聞のコラムの書…

練乳色の空から

ベランダから眺める四季折々の空が好きです。 昨日の夕暮れ時の空は、絵画のような美しさでした。 空模様を言い表す時、よく乳色(ちちいろ)とか乳白色と 言うことがあります。昨日の空は、乳白色というより、 アイボリーがかった練乳色、そして、ピーチの…

巨星、墜(お)つ

※くちなしの花。無料素材からお借りしました。 なかなかブログに書く気分になれないまま、数日が経って しまいました。まだ引きずってはいるのですが、一つの 区切りとして、振り返っておこうと思います。 巨星、墜(お)つ 。 2020年8月10日、最後の銀幕の…

矢沢 宰の「詩の散歩」から

矢沢 宰(やざわ・おさむ 1944-1966)という詩人を知ったのは、 割と最近のことです。ちょっと八木重吉に似た、平易で素朴な ことばで紡いだ詩。心の琴線にふれる優しい詩の世界です。 たまたま、ネット検索をしていて矢沢宰(おさむ)さんの記事が 目に留ま…

塗り絵の魅力

昨日、小学校高学年のお兄ちゃんが学習塾へ行っている間、 小2の妹が一人でやって来て遊んでいきました。祖父母の 家には、ほぼ週に一度は来ているし、お気に入りの本や遊び 道具なども置いてあるから、まるで自分の家のような感覚 なのでしょう。自由に、の…

伸びない 屋根の草にならないために

数年前のこと。 友人が「エジプト王家のエンドウ豆よ」と言って、くれた種を 蒔いたら、芽を出しました。双葉はまるで朝顔のよう。 どんどん成長し、花を咲かせました。朱色に近い赤い花。 でも確か、エンジ色の花が咲くと聞いていたのだけれど‥。 そこで植…

私の教えを、自分の瞳のように守れ

「私の教えを、自分の瞳のように守れ。」 (箴言7章2節) 旧約聖書・箴言(しんげん)に書いてあることばです。 箴言と聞くと、馴染みが薄いかもしれませんが、教訓や戒めと なる短いことば、つまり格言のようなものと言えば分かりやすい かもしれません。…

分別力、識別力を育てよう

はてなブログへの引っ越しを機に、週一ほどの頻度で ブログを更新したいと思っていましたが、思いに反して アップデートが滞っている昨今です。←反省(-_-;) パソコン日誌の類いを書き始めたのは2006年のこと。 別サイトでしたが、状況が許す限り、ほぼ毎日綴…

小さな手 & ひとりの小さな手

毎週火曜日の夜8時から、NHKで放送している「うたコン」。 歌謡曲だけかと思いきや、幅広いジャンルのミュージシャンが コラボレーションするという、NHKならではの歌番組。 先週はミュージカル界の貴公子、井上芳雄さんとシャンソン界 の歌姫、クミコさん…

役目を終えても‥

今から12年前の秋、ブログにこんなことを綴っていました。 「役目は終わろうとも‥」というタイトルで。 役目は終わろうとも‥ - シャロンの薔薇 教会へ続く坂の途中、見事な紫陽花が咲いている家がありました。 目も覚める美しいスカイブルーの紫陽花でした。…

Stay Homeの通信簿

緊急事態宣言が解除され、そろりそろりと動き出した日常生活。 振り返れば3、4、5月‥。かつて経験したことのない引きこもりの 日々でした。おそらく誰もが違う時間の過ごし方をしていたの ではないでしょうか。Stay Home のあり方に通信簿は存在しま せんが…

祈りの力を信じて

6月5日、横田滋さんが天に召されました。 長女のめぐみさんが北朝鮮に拉致されてから40年余り。 以来、被害者家族連絡代表として、早紀江夫人と共に 必ず再会できることを信じて、救出活動に尽力されました。 人間は、耐えられないことが二つあるのだそうで…

紫陽花に想いをよせて

紫陽花の優しい花色に、心が安らぐ季節になりました。 日毎に少しずつ色合いが変化していくところから、七変化とか 移り気の花言葉があるそうです。 幕末の頃、長崎にシーボルトというドイツ人植物学者が来日し、 紫陽花の美しさに感動し、母国の植物誌に紹…

梅雨の走りに咲く花々

入梅かと思うような、小雨が降ったり止んだりの今日このごろ。 梅雨寒と書いて「はだざむ」と読むそうですが、まさに肌寒い 日が続いています。気象予報士によれば、梅雨入りはまだ先 とのこと。今の雨模様は「走り梅雨」と呼ぶのだそうです。 日本語は趣が…