11月も半ばを過ぎ、クリスマスの準備が始まる頃になりました。
毎年、クリスマスカードを作り、教会の皆さんにお買い上げ
いただき、収益金をクリスマス献金として捧げています。
いつの頃からか趣味の手作りカードを喜んでくれる方が増え、
リクエストも多くなってきたので、1シーズンに100セット
くらいを作っていますが、今年はややペースダウン。昨日、
ようやく55セットが完成しました。Stay Home 中、かなり
早くから取りかかったのですが、マスクやエコバッグ作りに
時間を割き過ぎたかなと、ちょっと反省(_ _)
過去に使用した図案もありますが、今回は一点物の最新作も
あります。無料素材をネットからダウンロードし、それをベースに
アレンジしたり、まったくの創作であったり、図案が決まる
までが、とても楽しい時間なのです。
今回のオリジナルは、両サイドのキャンドルシリーズ。
ので、キャンドルに仕立ててみました。ペーパーナプキンの模様を
切り取り、白ペンや金色ペンで縁取りし、キャンドルに据えて
みたら、なんとかクリスマスの雰囲気が出たような(*^^*)
一枚、一枚が手作業なので、同じものは出来ません。出来栄えにも
差が出ます。よく出来たものは自分が使おう! ついつい、
そう思ってしまうのですが、“いやいや、献品は最も良いものを
捧げるのでしょ? ‥と心の声が聞こえてきます。
ミッション校に通っていた頃、バザー用品に対する心得が言い
渡されました。バザーに品物を出す時は、いらないものだから、
余っているから、好みに合わないから‥ではなく、みんなが
喜ぶものを選ぶこと。なるほどそうだよね‥と思えるその心得が
いつも心の隅っこに残っているのかもしれません。
イエス様が、姉妹マルタとマリヤの家を訪れた時のこと。
妹のマリヤが500デナリもするナルドの香油で、イエス様の
足を拭いたという箇所。その行為は、当時の最上のもてなし
だったのでしょう。1デナリは一日分の賃金と言いますから、
どれほど高価な香油だったかが分かります。今、自分ができる
最高のもてなしをしたマリヤを、イエス様は喜ばれました。
また、マルコの福音書12章38-42節には、貧しい女性が
献金箱に2枚のレプタ銅貨を入れたことが書いてあります。
レプタ銅貨は貨幣の中で最も小さなもの。それほど僅かな
額でしたが、女性にとっては一日の生活費のすべてでした。
最も大事なものを惜しみなく捧げる女性の信仰を、イエス様は
喜ばれました。
自分にとって一番良いもの、残しておきたいものを差し出す
ことへのためらい、勿体なさを感じつつも、完成したカードを
見比べながら、惜しみなく捧げることの大切さを覚える、
霜月二十日の夕暮れでした。