紫陽花の優しい花色に、心が安らぐ季節になりました。
日毎に少しずつ色合いが変化していくところから、七変化とか
移り気の花言葉があるそうです。
幕末の頃、長崎にシーボルトというドイツ人植物学者が来日し、
紫陽花の美しさに感動し、母国の植物誌に紹介しました。
学名は「オタクサ」。なんと、お滝さんという恋人の名に
因んで付けられたとか。お滝さんもびっくりしたでしょうね。
酸性の土に植えると青系の色になり、アルカリ性の土だと
ピンク系の花色になるそうです。土のことまで考えずに
株分けしたり、大きな鉢に植え替えたりしていますが、
毎年、綺麗な花を咲かせて、目を楽しませてくれます。
全部で8鉢の紫陽花が、こぞって咲き始めています。
花を見ると思います。なぜこれほどまでに麗しく調和するのかと。
花はなぜ うつくしいか
ひとすじの気持ちで 咲いているからだ
八木重吉の詩が、その答えを教えてくれるようです。