毎年、教会の友人が贈ってくれる小さなカレンダーがあります。
小牧者出版の「幸いな人カレンダー」。
9月も今日で終わり。そこで一枚めくる前に、そこに書かれて
いることばを、じっくり読んでみようと思います。
以下、要約です。
<誠実に生きる>
1.裏表のない生き方をする。
2.時間に正確に、誠実なことばを語る。
「はい」は、「はい」。 「いいえ」は、「いいえ」と誠実に。
3.誠実な人は、人から認められるようになる。
自分では裏表なく生きているつもりでも、100%そうであるかは
正直、自信がありません。本音と建前、必ずありますから。
両親から「5分前の精神を!」と言われ続けたせいで、割と
時間には正確なほうです。自分が待つことより、人を待たせる
「盗んではならない」という戒めがあります。遅刻することも、
人の大事な時間を奪うこと。「盗むな」の戒律破りになります。
もちろん不可避な場合もありますが、ちょっとくらいなら
遅刻しても‥という自分本位の考えは改めるべきですね、はい!
「はっきり物を言わない=奥ゆかしさ」、と考える日本人固有の
美徳も分かります。むしろ、イエス・ノーをはっきり言う人が
苦手という人も多いでしょう。奥ゆかしさは残しつつ、誠実に
本心を伝える。なかなか難しいですが、心がけたいものです。
3.誠実な人は、人から認められるようになる。
このフレーズには次のような説明が書いてありました。
大筋をまとめると、こんな感じです。
服屋の店員コルベールは、ある銀行の支店長に服を売った後、
多くもらい過ぎたことに気づきます。支店長を訪ねて過ちを
伝え、余分にもらった分のお金を返します。支店長はその誠実さ
に感動し、コルベールを自分の銀行の役職に就かせます。後に、
コルベールはフランスの財務長官にまで上り詰めたのでした。
ちょっと興味が湧いたので、コルベールという人物のことを
調べてみました。
ジャン=バティスト・コルベール(1619-1683)は、ランス(仏)の
毛織物商の出身で、後に財務省総監に就任。幅広い分野に絶大な
権力を握り、事実上の宰相として、ルイ14世の治世を支えた。
人から認められるのは、「誠実な人」。
誠実であることは、すべての人間関係を円滑にします。円滑な
関係は、そこから派生して広がりを見せます。一つひとつの
ことに誠実に向き合い、人と交わり、豊かな関係を築くことが、
幸せな人生を送る秘訣と言えそうです。
「あなたがたの言うことばは、『はい』は『はい』、
『いいえ』は『いいえ』としなさい。それ以上のことは
悪い者から出ているのです。」
マタイの福音書 5章37節
※写真は綿の花。咲き始めは白く、徐々にピンクに染まります。
芙蓉にも似た、清楚な花ですね。