シャロンの薔薇

聖書から学んだこと・日々の出来事・ハンドメイド

うるわしの白百合

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10月中旬、NHK朝のテレビ小説「エール」の中で、ヒロインの

母親役を演じる薬師丸ひろ子さんが歌った「うるわしの白百合」

に称賛の声が寄せられているそうです。

 

朝ドラを見ていない私は、残念ながらその場面を視聴することが

できませんでした。薬師丸さんが熱唱した「うるわしの白百合」

は、賛美歌496番に収められています。動画を探しましたが、

見つからなかったので、歌詞だけアップしておきます。You tube

に違うバージョンが多数あり。ぜひお聴きになってみてください。

 

 「うるわしの白百合」 賛美歌496番

 

  うるわしの白百合 ささやきぬ昔を

  イエス君の墓より いでましし昔を

  ※(くり返し)

  うるわしの白百合 ささやきぬ昔を

  百合の花 ゆりの花 ささやきぬ昔を

 

  春に会う花百合 夢路よりめさめて

  かぎりなき生命に 咲きいずる姿よ

  ※(くり返し)

 

  冬枯れのさまより 百合しろき花野に

  いとし子を御神は 覚したもう今なお

  ※(くり返し)

 

一度聴いたら耳にこだまする美しいメロディーと歌詞。多くの

クリスチャンの愛唱賛美歌として知られています。そして驚く

べきことに、クリスチャンに限らず戦中戦後を生き抜いた世代の

方々、特に女学生に愛され、広く愛唱されていたようなのです。

清々しい命の輝き、明るい未来への希望。美しい調べは、時代を

超えて人の心を捉えるようです。

 

十数年前のこと。高齢になり施設に入所された教会の婦人を、

月に一度ほど牧師さんと数名のメンバーで訪問していましたが、

施設の許可をいただいて、ランチタイムの後に入所者の皆さんと

合唱する機会を設けていました。「ふるさと」や「埴生の宿」

「やしの実」「もみじ」などなど‥。主に童謡の歌詞を模造紙に

大きく書いて広げ、一緒に大合唱 ~♪♪♪

 

入所中の友人が好きだった賛美歌「うるわしの白百合」を、

皆さんにも紹介したいと歌ったところ、なんと、目をキラキラ

させて口ずさむ方が何人もいて、こちらがビックリ! 後で一人の

ご婦人から、「すごく懐かしかったわ。次はぜひ『慈しみ深き』も

歌ってね」と言われて、またビックリ。

歌の力の大きさ、素晴らしさを知ることができました。

 

「うるわしの白百合」は、教会でイースター(復活祭)の時に

よく歌います。越冬し、夏に花を咲かせる白百合は、イエス

キリストのよみがえりをイメージさせるからでしょうか。ドラマ

では薬師丸さんの提案で、この場面が採用されたそうですが、

戦後の喪失感から、復活の希望へと心を向き変えなければ‥、

そんな切なくも健気な気持ちの入り交じる大事なシーン。万感の

思いを表現するためには、最高のアイディアだったのではない

かと、薬師丸さんの役者魂に感銘を受けました。ミッション系の

学校に通い、この賛美歌をよく歌っていたと知って、なるほど、

なるほどと深く納得です。

  ♪うるわしの白百合~ ♪  リフレインが止まらない私です。