塩 ・ローソク・ シャボン
ローソクは身をすり減らして
ひたすら周りを明るくしてくれる
誰も褒めてくれる訳じゃないのに
それでもローソクは身をすり減らし
最後までローソクをやめません
ああ これが新しい繋がり
塩 ・ローソク ・シャボンになりたい
それが私の喜び
それが私の喜び
学生時代、佐良直美さんの大ファンでした。
抜群の歌唱力、洗練された話術が魅力で、リリースされた
レコードは全部買い求めたかと思います。
この「塩・ローソク・シャボン」は特に気に入りの一曲です。
タイトルに塩、ローソク、シャボンとあるのに、なぜ歌詞は
ローソクだけなのか分からないところもありますが、
要するに聖書の言う「世の光、地の塩」のようなメッセージを
タイトルに託したのでしょうね。この曲が出た頃は、まだ
クリスチャンではありませんでしたが、とても共感を得たのを
覚えています。
同じような主旨で書かれた詩があります。
ぞうきん
河野 進
こまった時に思い出され
用がすめば、すぐ忘れられる
ぞうきん
台所のすみに小さくなり
むくいを知らず
朝も夜も よろこんで仕える
そうきんになりたい
何十年にも渡り、岡山のハンセン病診療所の慰問を続け、
1990年に天に召された河野進牧師の生き方そのものを
表す「ぞうきん」という詩。心を打ちます。
今年こそ不平不満をまき散らすのではなく、むしろ
塩のように、ローソクのように、シャボンのように、
そして雑巾のように、人知れず誰かの助けになれる
ような生き方に導かれますように。
「人にではなく、主に仕えるように、善意をもって
仕えなさい。」 -エペソ書 6章7節-
※写真は何年か前、雪の軽井沢を訪ねた時のもの。
土の壁から染みだした氷の芸術です。実際はもっと
鮮やかな翡翠色でした。いつの間にか形を整え、道行く
人の目を和ませてくれる神さまのみわざ。「人知れず」
というところに美しさがいや増します。