シャロンの薔薇

聖書から学んだこと・日々の出来事・ハンドメイド

映画「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」を見て

 

 11月11日、教会の方と3人で映画を見に行きました。

 若い頃を除けば、我が人生に映画鑑賞の4文字はほぼ無きに等しい

もの。映画館の空気が息苦しくて、苦手だったのかもしれません。

ともあれ、この映画はどうしても見たいという3人の思いが一致し、

ちょっと遠い有楽町の劇場まで足を運ぶことになりました。 

 

 どうしても見たかった映画とは「ボンヘッファー ヒトラー

暗殺しようとした牧師」。なかなか穏やかではないタイトルですね。

 

 第二次世界大戦下、牧師であるディートリッヒ・ボンヘッファー

ナチス・ドイツの時代に、独裁者ヒトラーを支持する聖職者がいる

ことに危機感を抱き、教会を守るため抵抗運動に加担。結果、投獄

され絞首刑により39歳の短い生涯を終えました。

 

 映画のタイトルだけを見れば、“汝、殺すなかれ”を信条とする牧師が

ヒトラー打倒計画に加担するなど、大いなる疑問符が頭をよぎりますが、

そこが論点ではないことはボンヘッファーの言葉から明らかです。

 

 悪に対して沈黙することは、それ自体が悪である。

 沈黙は発言であり、行動を起こさないことも行動である。

 

 人類に対する、おぞましき脅威となる巨悪の状況を前に、正義とは

何か?使命とは何か? 悪の前に沈黙せず、状況を変えようとする

勇気ある者はいるのか? 自分ならどうするか?

 

 信仰とは何かということ、ボンヘッファーのような生き方もまた、

本当にあったのだという事実を知る、良い学びの機会になりました。

 獄中から親しい人々に送られた手紙には、たくさんの力ある言葉が

書かれています。39歳という短い生涯ではありましたが、彼の残した

言葉の数々は、教会に、そして世界中の人々に、今も計り知れない

励ましを与え続けています。

 殉教から80年。ほとんどクリスチャンの間でしか知られない

ディートリッヒ・ボンヘッファーという牧師がいた事実を、ぜひこの

映画を通して多くの人に知ってほしい。心からそう思いました。

 

 ボンヘッファーが友人に書き送ったという詩が賛美歌として歌われて

います。ドイツ語バージョンですが、格調高い言葉と美しい旋律をぜひ

味わいながら、ボンヘッファーという一人の聖職者がいたことを思い

浮かべていただけたら幸いです。


www.youtube.com

    

   「善き力にわれかこまれ」(歌唱:ドイツ語バージョン)

 

  1. 善き力に われかこまれ、 守りなぐさめられて、

   世の悩み 共にわかち、 新しい日を望もう。

   ※善き力に 守られつつ、 来たるべき時を待とう。

              夜も朝もいつも神は われらと共にいます

  1. 過ぎた日々の 悩み重く なお、のしかかるときも、

   さわぎ立つ 心しずめ、 みむねにしたがいゆく。

  1. たとい主から 差し出される 杯は苦くても、 

   恐れず、感謝をこめて、 愛する手から受けよう。

  1. 輝かせよ、主のともし火、 われらの闇の中に。

   望みを主の手にゆだね、 来たるべき朝を待とう。

                   

 

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