シャロンの薔薇

聖書から学んだこと・日々の出来事・ハンドメイド

お帰りなさい! 我那覇和樹選手! 

木村元彦著『争うは本意ならねど』(集英社インターナショナル

      ※サッカー元日本代表我那覇和樹選手のドーピング冤罪を巡る記事を扱っった本。
 

 

 久々にサッカーの話をしたいと思います!

  12月半ば、サッカー界のレジェンド達の引退試合が開催されました。

中村憲剛リャン・ヨンギ槙野智章松井大輔、そしてあのスーパースター、

アンドレス・イニエスタ(敬称略)と。いずれもサッカーファンには垂涎の

イベントばかり。

 

 中村憲剛推しの私。スタジアムでの生観戦を熱望していたのですが、

チケットを取る術もなく、やむなくDAZNでの観戦となりました。

 ラモス瑠偉澤穂希小野伸二高原直泰遠藤保仁稲本潤一、大久保

嘉人、中澤佑二吉田沙保里(敬称略)他多数、錚々たる顔ぶれに加え

フロンターレ時代に共闘した、我那覇ジュニーニョ、ダミアン、谷口彰悟選手

初め多くの川崎フレンズが参戦。総勢100人以上が等々力スタジアムに集結した

景色は実に圧巻でした! スタンドを埋めた2万2014人の笑顔、大歓声は、

憲剛さんの人気の高さ、人柄の良さを物語っていました。

 

 最も印象に残ったのは我那覇和樹選手の参戦、そしてゴーール⚽️ ガナ

(我那覇選手の愛称)は、憲剛と同時期にオシムジャパンに選出されたことも

ある同い年の選手。44歳の今も現役プレーヤーです。あの一件がなければ、

憲剛と共に2010年の南アフリカW杯に代表入りしていたかもしれないと、今も

切なさが残ります。

 

 近年、現役の代表選手等のスキャンダルが世間を賑わせていますが、

ガナの一件はそうしたスキャンダルとは一線を画するものでした。話題性に

乏しかったのか表立って報道されることもなく、人の知るところとはなりま

せんでした。

 脱水治療のために受けた点滴がドーピング違反であると、取材も無いまま

報道したスポーツ新聞。協会のメンツのためか、事実確認をすることもなく

噂を肯定し、「我那覇はクロ」と発表したJリーグ協会。その後、国際スポーツ

仲裁裁判所で無罪が立証されたにもかかわらず、徐々にリーグ戦での出場機会を

失っていくガナ…。個人より組織を守ろうとする協会の古い体質、今は僅かでも

改善されていることを願うばかりです。

 

 スポーツ裁判所で「シロ」であると断定されても、一度「クロ」のレッテルを

貼られたら、それを人の記憶から消し去るのは難しいこと。前途ある有能な

サッカー選手をスケープゴートにし、そのサッカー人生を台無しにしてしまった

責任の重さを、Jリーグ協会は決して忘れずにいてほしいと思います。

 そして、我那覇和樹選手という素晴らしく魅力的な選手が、冤罪を晴らす

ために多くの犠牲を払って戦い抜いたことを、若い世代のサッカーファンにも

知ってほしいと思います。

 ちょっと憲剛さんの引退試合から少し焦点がズレましたが、心に思うことを

したためてみました。

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