
薔薇の花が美しい季節になりました。
昔はよく向ヶ丘遊園にあるバラ園に足を運び、花をスケッチしたり
写真を撮ったりしたものですが、最近は戸外へ繰り出す機会も少なくなり、
もっぱら切り花や写真を見ながら絵を描いています。
絵を習い始めた頃に描いた「薔薇饗宴」という題の絵。父が薔薇が
好きで庭に沢山の品種を植えていたせいか、幼い頃から薔薇の花には
親しみがありました。それほど広くはない庭でしたが、少なくても
10種類は超える株があったと思います。ピース、シャルル・マルラン、
シャルル・ド・ゴール、ホワイトクリスマス、グランギャラ‥。

とにかくキャンバスいっぱいに薔薇を描いて、ゴージャスな薔薇の
イメージを表現したかったのでしょうね。それを地味なモノトーンで
仕上げようというのですから、初心者の無謀な取り組みでした(-_-;)
ほかの花に比べて表情が豊かな薔薇は、絵のモチーフとして最高です。
可憐な蕾の時の顔から大輪に開花した時の顔まで、飽きずに眺めていられ
ます。オールドローズの魅力ももちろんですが、新しく改良された薔薇も
魅力満載。紅茶色をしたブラックティ、貴婦人のようなマダムビオレ。
いずれもキャンバスに載せてみたい薔薇たちです。
一つのもの、一つのことにこだわりを持ち続けて生きることは、
日々の暮らしの彩りには大切なエッセンスかもしれませんね。これからも
“薔薇”にこだわりを持ち、いつも“薔薇”にアンテナを張り、“薔薇”の芳しさを
楽しみながら生きていきたいと思います。



写真は夫がウォーキング中に写してきてくれた薔薇たちです。