六〇パーセントの幸せ
六〇パーセントの幸せ
あまり多くを望んではいけません。
ほどほどでいいでしょう。
完全にしようなんて思わないでください。
そもそも完全ってどういうことですか。
人によって完全のものさしは違うのではありませんか。
あなたの持っている完全のものさしが、まちがっていたらどうしますか。
絶対に正確だと言いきれますか。
全力を尽くしたからといって、
必ずしもまわりの人が喜ぶとはかぎりません。
かえって、あなたの「こだわり」にふりまわされて
迷惑しているかもしれません。
あなたの完全のものさしは、あなたにしか通用しないものです。
それで人をはかるのはやめましょう。
それで自分をしばるのもやめましょう。
完全主義とは結局、自己満足なのです。
そこが完全主義の落とし穴です。
六〇パーセントできればいいのです。
百点満点の人生なんてありません。
木村 藍著『傷つきやすいあなたへ』(文芸社)より
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月刊誌をパラパラめくっていて、大切な気づきを与えてくれながら、
フッと肩の力が抜ける詩に出会いました。
六〇パーセントだからいいのかな?
もし八〇パーセントだったら、あとちょっとで届きそうだと、
もう少し 頑張ってしまいそう。ちょうど良い伸びしろがあって、
初めて人はゆっくりと成長していけるのかもしれませんね。