天災は忘れた頃にやって来ると言うけれど、今も震度3~5の地震が
日本各地で頻発しているのが不気味です。天変地異とはこのことかと
思えるほど恐怖と絶望の淵に立たされたというのに、テレビに地震情報の
テロップが流れても「今度はどこ?」程度の鈍い反応をしている自分に
驚いています。人間はそれほど忘れやすい生き物なのでしょう。
という教会がありました。震災と原発事故のために行き場を失った
アゲンストの嵐を乗り超え、いくつもの愛の奇蹟を体験し、少しずつ
状況が整えられる中で帰郷が可能となり、再び新たな一歩を踏み出して
おられるとのこと。そこに希望の光があることに安堵する思いです。
福島第一バプテスト教会のS牧師は、この未曾有の震災体験を
著書『流浪の教会』に書き記し、各地で講演活動を展開しています。
以前、『百万人の福音』」という月刊誌を定期購読していたことが
ページを見つけました。もちろん震災より何年も前に書かれたものです。
「感謝から出発する人生」
健康を失って神を呪うのではなく、まず健康な時に十分神に感謝しよう。
天災に遭って突然神を持ち出すのでなく、穏やかな日々に、それを神の
恵みとして、十分神に感謝しよう。感謝から出発するなら、突然の試練に
遭遇した時にも、必ず違った反応が生まれてくるはずである。
これを読んだ時、たとえ順境にあっても、逆境にあっても決して崩れ
去らない、堅固な土台のあることの幸いに心から感謝しました。
その堅固な土台について‥星野富弘さんの詩が教えてくれます。
「あなたの手のひら」
立っていても
倒れても
ここは
あなたの手のひら
星野富弘詩画集『あなたの手のひら』
何事もなく平穏な日々の中に、神の恩寵を十分に受けとって感謝する
ことができる、しなやかな心を持ちたいと思いました。