シャロンの薔薇

聖書から学んだこと・日々の出来事・ハンドメイド

結晶化した祈り

 
サッカー王国ブラジルで開催中のコンフェデレーション・カップ
善戦虚しく一次リーグ突破はなりませんでした。
最悪のコンディションの中でも勝ち方を知っている、試合巧者の
イタリア代表チームは、さすがに世界のトップをいく手ごわい
相手でした。負けましたが、面白い試合だったと思います。
 
ただザッケローニ監督の采配には多少の疑問符?も。
劣勢の時間帯に交代選手に長身のハーフナ-・マイク選手を
使うなら、中村憲剛選手はいつ使うの?今でしょ!
的に正確なクロスを入れられるケンゴを同時投入しなければ
意味ないじゃん(--メ) と、夫と同時突っ込み(^^ゞ 
それでもロスタイム2分の投入で、最後のワンプレーで
ばっちり精度の高いクロスを入れ、きっちり仕事をしたのは
さすがです。ゴールを揺らすことはできませんでしたが。
 
なぜ彼がベンチウォーマーなのか、いつもモヤモヤして
いるのですが、当人によればいつ出ても良いように準備を
しているとのこと。自分がピッチに入った時に何をすべきか、
自分に期待されている役割は何かを理解しているクレバーな
選手と、ザッケローニ監督も賛辞を送っています。
高い集中力、ピッチを俯瞰する能力が備わっているのでしょうね。
 
最近、ケンゴの著書「幸せな挑戦」という本を読みました。
劣等感を克服できず、夢を諦めようとしている若い世代への
体験的メッセージといった内容でしょうか。
巻末に次のような文章があります。
 
「どうにもならないようなウィークポイントがあるように思って
いても、それを埋めるための試行錯誤や努力を繰り返しながら
伸びていくことはできる。‥‥これから先も僕は、自分自身が
理想とするサッカー選手に近づいていきたいと願い、そのために
やれることのすべてをやっていく。そういう部分において、努力や
手間を惜しんだことはない。」
 
強い思いは願いになり、祈りになり、純度を増して結晶化
していくのだと思います。この先に自分の歩いて行く道筋が
心の目にはっきり写っている人には惑いがありません。
 
アスリートでなくても、ふだんから結晶化した祈りをささげて
いれば、イタリア戦でのケンゴのワンプレーのように、ここぞ
という時に価値ある“実”を差し出せるかもしれないのです。
とても学ぶことの多い良い本でした。