シャロンの薔薇

聖書から学んだこと・日々の出来事・ハンドメイド

マーク・アキクサの世界

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マーク・アキクサ(Mark Akixa)さんというフルート奏者のライブに、
縁あって2回ほど行きましたが、その音色にすっかり魅せられ
今、BGMはマークさんオンリー。何度聴いても癒されます
 
フルートと言っても、マークさんが奏でるのはネイティブアメリカン
伝統的な木管楽器で、インディアン・フルートとも言われている笛。
聴いていると、古里の懐かしい情景が浮かんでくるのは、
どこか尺八や篳篥(ひちりき)のような和楽器の調べにも
似ているせいかもしれません。
 
マークさんは北アリゾナ大学で北米の先住民の歴史や文化を学び、
ホピ族などの先住民と交流する中で、この伝統楽器に興味を持ち、
笛の作り方から本格的に学んだのだそうです。
 
「木という自然素材を扱うため、一つ一つの風合いが異なり、
音色も違います。まるで木のスピリットがその楽器に宿るように、
個性が引き出されてくることもあるそう。」
               (『anemone』 2011年2月号より引用)
 
ライブでは吹き比べの試みもありましたが、形や大きさの違いも
あるでしょうが、確かにそれぞれ独自の味わいがあったようです。
 
青年が好きな女性に愛を告白する時に吹くというラブ・フルート。
笛の調べに思いを託す、なんてロマンティックなの‥
また、干ばつの砂漠で雨を乞う、雨乞いの祈りも笛の音に乗せて。
 
ネイティブアメリカン・フルートは、この美しい自然と、いのちの息を
吹き込まれた人間の創造主であり、思いのままに雨を降らせることの
できるお方に、思いや祈りを届けるための “管”の役割を担って
いるのかもしれませんね。
 
先日、マークさんの音楽の世界と結びつくような、こんな詩を
見つけました。行間からマークさんの笛の音が聞こえてくるようです。
 
 私は森の中に主の足跡をたどった。
  こけとつぼみのただ中に
  私が立ち止まったそのところに
 私の心を静める神のみわざがあった。
  主は天のシンフォニーを聞かせてくれた。
  何とすばらしいハーモニー。
  木々の間をさらさら吹き抜けるそよ風
 無数の翼のような音
  さらさら流れる川
  羽をつけた春の小鳥
  遊んでいる子供たちの笑い声
  すべては、神がそこを通られたことを確信させてくれた。
                 (M.ハミルトン)
 
心が飢え渇いている人がいたら、一度ネイティブアメリカン・フルート
の音色を聴いてみて下さい。きっと、いのちの清水が湧き出て来ます。
 
※写真はマンション上の階のベランダからの粋な贈り物。