「推しメン」「推し活」など、今どきの若者がよく使うことばがあります。
「推す」の本来の意味である「推薦する」「応援している」から来た俗語と
言えるでしょう。一昔前、アイドルグループのファン投票が始まって以来、
「私は〇〇推し」「僕は△△推し」という、若者世代の共通理解のことばに
なり、さらに広い世代にも浸透して行ったのかもしれません。
私が考える「推し」とは、「誰かに教えたくなるくらいのお気に入り」
「一緒に応援したいと思う気持ち」といったイメージでしょうか。
かなりミーハー女子の私には多分野にそれぞれの推しメンがいます。
男性女性問わず生き方がカッコ良く、お手本にしたい人がたくさんいて、
枚挙にいとまがありません。なので、今日は一人だけ。過去ブログにも
何度か登場したネイティブ・アメリカンフルート奏者のマーク・アキクサさん。
フルートの音色の素晴らしさはもちろんですが、ステージで演奏する姿が
美しく、そのきれいな指をぜひ絵に描いてみたい、そんな気持ちにさせて
くれる「推しメン」のお一人です。
笛の音が龍を呼び込むような2024年のポスターの構図が、とても斬新
だったのでアクリル画で描いてみました。マークさんをモデルにして描いた
絵は、これが三作目。マークさんのおかげで、苦手な人物画を少しずつ
克服できていることに感謝しています。
現代において、どうしても馴染めない若者ことばもありますが、そもそも
言葉というものは時代と共に変容するものです。無下に度外視したり、
敬遠するよりは、ニュアンス的にこれは有りと思える言葉なら、新たに
マイ・ディクショナリーに採り入れても良いのでは‥。
その人の生活に彩りを与え、モチベーションを上げるセルフケアになるの
なら、「推しメン」「推し活」も悪くない。そんな風に思いながら、
猛暑の中、楽しく絵筆を走らせていました(*^^*)