※雪にもめげす開花した健気なネモフィラ
つい先ごろワイドショーで「マルハラ」という言葉があるのを知り、かなり
隔世の感を覚えたところでした。「マルハラ」とは「マル・ハラスメント」の
略語なのだそうです。と言っても、どんな意味? となるのは中高年の証拠?
今、若者の間ではLineなどのやり取りで、文末に「。」をつけないのが
当たり前と聞いて、「え? そうなの?」といささかビックリ! 当然のこと
ながら、文の切れ目には読点「、」を、文の終わりには句点「。」をきちんと
つけなさいと学校で習った世代。「。」がない文には違和感しかないのですが…。
LineやSNSで発信する若者は、文章を書くというのではなく、あくまで会話を
楽しむという感覚なのでしょうか。 例えば「わかりました。」「了解。」
のように「。」がつくと、威圧感や距離感、怒っている感じを受け、相手の
テンションが読み取れず恐い。「。」で区切られると、シャットアウトされた
ような冷たさを感じるのだとか。
ガラケー世代の私たちは、比較的、長めの文を書く傾向もあって、相手が
読みやすいように、一呼吸入れる意味で「、」や「。」を入れるのが当たり前に
なっているのでしょうね。だからマルハラと言われても、体に刻み込まれた
習慣は、おそらく直らないでしょうし、さらに言うと直すこともないかなと…。
歌人の俵万智さんが、ガラケー世代の違和感を払拭するような歌を詠んで
くださっていて、胸のつかえが下りました。
優しさに ひとつ気がつく
☓でなく ○で必ず終わる日本語
やはり日本語は、「。」で終わりたい世代の呟きでした。