簓(ささら)。
あまり耳慣れない言葉ですが、私にはとても思い入れがある言葉です。
息子が小学生の頃、PTAの広報委員で知り合った方とミニコミ誌を
作ろうという話になり、タイトルの候補を幾つか挙げ、最終的に
二人が選んだのが“簓(ささら)”でした。ささら、さらさら‥と、
小川が流れる(ペンが走る)響きの良さが決め手になりました。
簓は竹を細く引いて束ねた刷毛(はけ)のことで、今で言うなら
キッチンブラシかな? お櫃(ひつ)の底についた米粒を集めて
洗い流す時に使う道具なので、日常茶飯の出来事を、サラサラッと
書き集める意味でもピッタリのネーミングかなと‥。
昭和60年頃のことですが、まだワープロもPCもない時代。すべて
手書き、切り貼りの作業です。何よりライター探しが一仕事。
友だちのよしみで一度は投稿してくれるのですが、二度目は無し。
何とか二人で埋め草を当て込み、数号は続いたもののギブアップ。
勢いで見切り発車したものは続かないって、その通りですね(^o^;)
簓に未練がある私は、その後、Yahoo!ブログに「簓(ささら)」を
開設。6年ほど書いたところでサービス終了となり、心ならずも
ブログを閉じることになりました。
それでもまだ未練タラタラの私。今年から“簓(ささら)通信”を
発行することにしました。単なる自己満足のフォト・ダイアリーですが、
自分史の一環として、また孫たちの成長の記録として、続けていけたら
いいなと思っています。
わが半生は、簓(ささら)と共に。
ちょっと大げさな言い方ですが、これからもきっと、簓(ささら)と共に
歩んでいくと思います。