ここ数年、ネモフィラという小さくて可愛い花が人気を集めて
います。よくテレビで紹介される、国営ひたち海浜公園に群生する
ネモフィラは、まさに圧巻のブルーの絨毯。青空と一体化した壮麗な
光景には、うっとり、ため息が出るほどです。
後々、ヨーロッパに渡った際に、どんどん根づいていったそうです。
その清楚で愛らしい姿かたちから、花言葉は「可憐」。一方、
日当たりと水はけが良いところなら、どこでも根付くという
その逞しさから、「どこでも成功」とも言われるのだとか。
ミスマッチのようであって、なるほど納得の花言葉ですね。
英語ではネモフィラのことをBaby blue eyesと言うそうですが、
“赤ちゃんの青い瞳”とはよく言ったものだと感心します。
花の中心の白い部分が、赤ちゃんの澄んだ目のようであると…。
サイズは違うけれども、何となく雑草のオオイヌノフグリにも
似ているかなと思っていたら、なんと和名はどちらも“瑠璃唐草”
と言うそうです。ただ名前は同じでも別の花同士とは、花の世界も
なかなか面白いものです。
昔、横浜のデパートで久保田一竹さんの染物 “一竹辻が花” の
展示を見たことがありました。豪奢な総絞りの着物の模様の中に、
ところどころピカッと星のように光る小さな花の刺繍が施され、
宝石を縫い込んだのかなと思えるほど、ハッとさせられました。
小さく可憐であっても、人の目を惹く、人の目をそらさない、
魅力、可憐さと力強さがあるような、ふとそんな思いがよぎる
今朝のマイガーデンでした。