シャロンの薔薇

聖書から学んだこと・日々の出来事・ハンドメイド

紫陽花は移り気?

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梅雨空に、これほどしっくり似合う花は他にありません。
紫陽花は、うっとうしい季節の神様からの贈り物。
くすみのない柔らかな色調は私たちの目を和ませ、心の曇り空も
一掃してくれるようです。

白色に近い薄い色に始まり、浅黄色、天色、薄紅色、えんじ色、濃紫と
微妙に色を変えていくことから、七変化とも言われる花。
そのせいで、紫陽花の花ことばは「移り気」なのだとか。
実際には、花の色が変化するのは土が酸性かアルカリ性かによるそうです。
風雨によって土の養分も微妙に変化することで、花びらの色も少しずつ
変わっていくのだとか。
だとすると、この花ことば、紫陽花からみると不本意なものでしょうね。

博物学シーボルトが長崎に滞在していた頃、初めて見た紫陽花に感嘆。
当時、恋人だった「お滝さん」の名をとって「オタクサ」と命名し、これが
正式な学名になったというのですから、紫陽花への入れ込みようは大変な
ものだったことが分かります。
薔薇や牡丹のような豪奢な雰囲気はありませんが、その清らかさには
心が惹かれます。ためらいのない青色に、ハッと息を呑むことがあります。

坂道を登って行く途中、塀越しに咲いていた紫陽花に出会い、デジカメで
写したものを描き起こしてみました。古い絵ですが、鮮やかなブルーの色が
気に入っています。