人の一生を示す「人生時間通帳」のようなものがあるなら、
私の通帳の残高はあと何時間? ふと、そんなことを考える
年代になりました。高齢者に属する以上、残り時間は
そんなに多くはないでしょう。それは自分が想像するより
多いかもしれないし、少ないかもしれない。それがはっきり
分からないところに、人生の奥深さが、面白さがあるの
かもしれませんね。
老後にどんな生き方をするか。年老いてもなお幸せに
生きるには―。老後は余生であるという考え方には要注意で
ある。それは「余りの部分」ではない。積み重ねられた
多くの人生経験を生かして、充実した生活をする時期である。
それは実を実らせる時である。
『百万人の福音』 ~聖書日課~より
以前、購読していたミッション系の月刊誌からの引用。
高齢者にとって指標となるような大切なポイントが示されています。
老後、余生‥。これからの時間を「余りの時間」「残りの時間」と
すると、いかにも物悲しさが漂ってくる気がしませんか?
誰も制限時間は決まっていませんが、それぞれが、もうあと
一踏ん張り。人生劇場の最終章、フィナーレの舞台を丁寧に心を
込めて、実り豊かなものに演出するのも自分次第です。
人生通帳の貴重な残高を、無為無策に使い過ごさないために。
彼らは年老いてもなお、実を実らせ 青々と生い茂ります。
詩篇92編14節