能登半島地震に遭われた方々が、今も厳しい寒さの中で避難生活を
強いられていることに心が痛みます。当地にいる人にしか分からない
本当に必要な支援の手が差し伸べられるよう、祈るばかりです。
大きな震災が起こった後、私はいつも「遠き国や」という賛美歌の
歌詞とメロディが浮かんできます。以前、NHK教育TV「ゆかいなコン
サート」で歌のお姉さんを務めたこともある、森祐里さんというゴスペル
シンガーがいます。実は森さんとは以前、同じ町内に住んでいたことが
あり、ほんの数回程度ではありますが、ファイリングのお手伝いをした
ことがあります。森さんは阪神大震災で当時22歳だった弟さんを亡く
されました。震災後はコンサートなどを通して被災者を元気づける活動を
続けていらっしゃいます。
先日17日も、大阪で催された「追悼の祈り会」で阪神・淡路大震災や
東日本大震災、能登半島地震で尊い命を失った方々や、そのご遺族の
ために賛美歌を7曲歌ったという記事が紹介されていました。森さんは
「命の続く限り、被災地に心の救援物資となる歌を届け、弟のいのちを
つないでいきたい」と話していたそうです。
ゴスペルシンガーのTAKEOさんが「遠き国や」を歌っているYoutubeを
見つけたので、ここに貼っておきます。心に響く歌声をぜひお聞きください。
TAKEOさんは以前、私が通う教会のコンサートでも歌ってくださった方。
♪ピッチピッチ、チャップチャップ、ランランラン を ♪ピンチ ピンチ
チャンス チャンス ランランランと、言い換えて歌っていたのが最高
でした(*^^)v
「遠き国や」(教会福音賛美歌436番)
1.遠き国や海のはて いずこに住む民も見よ
慰めもて変わらざる 主の十字架は輝けり
(くりかえし)
慰めもて汝がために 慰めもて我がために
ゆれ動く地に立ちて なお十字架は輝けり
2.水は溢れ火は燃えて 死は手広げ待つ間にも
慰めもて変わらざる 主の十字架は輝けり
3.仰ぎみればなど恐れん 憂いあらず罪も消ゆ
慰めもて変わらざる 主の十字架は輝けり
この賛美歌は、関東大震災を経験した宣教師J.V.マーティンが作った
ものです。彼は震災のあった夜、余震が続き、火事も残る街中で、十字架の
光を見たのです。マーティンがつけた元々のタイトルは「There’s A Light」。
訳すと「光がある」。彼は、絶望に覆われる夜に、キリストの光、希望の
光を見つけ、この曲を書き上げました。
(PBA太平洋放送協会「世の光」 賛美歌紹介から一部引用)
There's A Light. “光がある”
今、苦境にあえぐ方々が、この光を見出すことができることを祈りつつ…。