シャロンの薔薇

聖書から学んだこと・日々の出来事・ハンドメイド

黄昏(たそがれ)色はどんな色?

  

 

 よく「黄昏時(たそがれ・どき)」とか「黄昏色(たそがれ・いろ」

という言葉を耳にしますが、黄昏とはどんな時間帯のことで、どんな色を

指すのか、よく分からなかったのでネットで調べてみました。

 

 「たそがれ」とは夕暮れ時をさすそうです。古くは「たそかれ」と言い、

江戸時代以降に「たそがれ」と言われるようになったのだとか。 夕方、

辺りが薄暗くなる頃、出会った人が顔見知りかどうかを確かめるために、

「そこにいるのは誰ですか?」と言葉を交わす習慣があったとのこと。

いつの世も暗闇は物騒なもの。防犯の意味もあったのかもしれません。

 

 「そこにいるのは誰?」 昔風に言うなら「誰そ彼(かれ)?」

黄昏は「あなたはだあれ? の声掛けが元で始まった言葉だったのですね。

 

 さて黄昏色ですが、空が夕焼けに輝く黄金色を指すようです。

ただ、私の勝手なイメージでは、淡いサーモンピンクに青灰色が混じった空。

色のイメージって伝統色はかくあるべし…という観念にこだわらず、

人それぞれ違って良いのではと、これまた勝手な思い込みですが(~_~;)

 

 上の写真は夫の母が晩年に刺したクロスステッチの風景画。どことなく

黄昏色っぽい感じが漂う作品だと私は思っています。「黄昏」には比喩として、

「最盛期は過ぎたが、多少は余力があり、滅亡するにはまだ早い状態を表す」

という意味もあります。母の作品には、まさに母の晩節が投影されている

印象があります。人生の四季で言うなら、冬が終わりを迎える頃、それでも

趣味の手は休めない。ひと針人針に心を込めて、人生の黄昏時を過ごして

いたのでしょうね。

  

 さて、今日の黄昏時の色はどうかと窓の外に目をやると、残念ながら

今日は見事な曇天。黄昏色の空はまた、明日以降のお楽しみにして…。