4月23日、北海道知床半島沖で小型観光船が消息を絶ちました。
26日現在、乗船していた半数以上の方が、まだ発見されていません。
この時期の北の海の水温を考える時、状況はいかに厳しいものかが
わかります。どうか全知の神さまが、この苦境の只中におられる
方々と共にいてくださり、支え、力づけてくださいますように‥。
今、私の心の中は、一つの歌がこだましています。
学生の頃、歌声喫茶で覚えた「岩尾別旅情」という歌です。
作詞・作曲は、さとう宗幸さん。さとうさんとは面識はありませんが、
大学の同期生です。大ヒットした[青葉城恋唄]は、もちろんですが、
この「岩尾別旅情」も、地味に歌い継がれている素晴らしい歌です。
15年前、北海道旅行をした時、ちょうど同じように、ウトロから
知床半島の沖へ出る船の中で「岩尾別旅情」が流れてきました。
聴き覚えのある、懐かしい歌詞とメロディに、心が震えるほど
感動したのを思い出します。紺碧の海は荒々しく、悠々と、自然界を
支配しているかのようでした。
今、この曲を取り上げるのは、失意の中で不安と焦燥を覚える関係者に
とって、気持ちに障る、デリカシーを欠いたものになるのでは‥という
ためらいもありましたが、あえてアップすることにしました。
皆さまが心を合わせ、歌詞を読み、映像を心に写しながら、北の果ての
海に心を向けてみてくださいますように。お祈りいたします。
(7) 岩尾別旅情(知床) さとう宗幸N190已無2作版 - YouTube