美しく枯れる
生きていて強く
枯れてなお
あたたかな野の草
老いることの
大切さを思う
枯れることの
美しさを思う
星野 富弘著『早さの違う時計』~ねこじゃらし~
世の中はアンチ・エイジングが大流行。
化粧品会社も、競って新製品を開発しています。
いつまでも若く華やいでいたいと思うのは、世の女性たちの常ですが、
あるがままに、自然の摂理に逆らわずに、枯れることの美しさを追求する、
そんな生き方も素敵だと思います。
日曜日の朝、教会の礼拝へ向かう坂の途中に、見事な紫陽花が咲いている家が
あります。少しずつ変化していく花の色を見ながら、季節の巡りを確かめるのも、
密やかな楽しみの一つです。
数ヶ月前には、目が覚めるように真っ青だった紫陽花の花弁が、夏の終わりには
オリーブ色になり、秋が深まるとセピア色に変わります。
盛りを過ぎた花でも決して切り落とさずに、色褪せていくさま さえも愛でる‥
この家のご主人の、花への限りない愛情を感じます。
昨日の紫陽花は深い翡翠色。
さてさて‥ 来週は、どんな色に変わっているのでしょうか?