やっていました。グリム童話「三匹のこぶた」を題材にしたもの
だったと思います。
3匹の子豚の兄弟は、恐ろしい狼から身を守るために、それぞれ
家を建てます。長男のブーは藁の家を、二男のフーは木の家を、
三男のウーはレンガの家を建てました。
しばらくすると狼がやって来てブーの藁の家を吹き飛ばして
しまいます。また、フーの木の家は火で燃やされてしまいます。
でも、ウーのレンガの家だけは吹き飛ばされもせず、燃やされもせず、
びくともしません。それどころか煙突から忍び込もうとした狼は、
暖炉の薪でグラグラに煮えたぎった鍋の中に落ちて死んでしまいます。
大体そんな内容だったでしょうか。たしか声の役は黒柳徹子さん、
大山のぶ代さんらだった気がするのですが、何しろ遠い記憶なので
怪しいのですが‥。
ところで聖書の中に次のようなことばがあります。
「‥ 信仰は聞くことから始まり、聞くことは、キリストについての
みことばによるのです。
( ローマ人への手紙 10章17節)
信仰の成長のためには聖書の言葉を聞くことが第一歩です。
日曜日の朝、教会で礼拝説教を聞くことからクリスチャンの一週間は
始まります。心の栄養補給ができ、満ち足りて家に帰りますが、
なんと、聞いたはずの「みことば」は、すぐ日常生活の中に飲み込まれ、
霞のようにおぼろ気になってしまいます。どんなに記憶力に優れて
いる人でも、3日もすれば聞いた内容の95%は曖昧になり、正確に
復唱することができなくなるそうです。本当に心に刻みたいなら、
聞くだけでは足りないということなのでしょうね。
「みことばを実行する人になりなさい。
‥ ただ聞くだけの者であってはいけません。」
(ヤコブの手紙 1章22節)
救いは最も大事なことを、わずか5%でも覚えていることかも
しれません。大切なことを、一つずつ丁寧に、心に刻印を打つように
継続して落とし込むこと。
ウーが一枚、一枚、丈夫なレンガを焼く努力をした結果、どんな
強敵が押しよせても、びくともしない堅固な土台ができたのです。
ブーやフーが藁や木のような、とりあえず手近な材料で造った、
急場しのぎとはまったく違います。安全の保証は、これなら絶対に
大丈夫という確信をもって、地道に積み上げていく努力あるのみ。
私はそのように思います。
今日、聖書のことばを一つ聞いたら、それを忘れないように口ずさみ、
いつも反芻していよう。。 明日、また一つ聞いたら、同じように心に
留めて置こう。。 明後日、また一つ聞いたら、しっかり心に蓄えよう。。
限りなくゼロに近いミクロの世界からのスタートでも、エッセンスが
ゼロはいくつ足しても
ゼロだけど
0.1でも残っていれば
いつかは一になり
百にだってなれる
数学は嫌いだったけれど
この足し算を
やって行こう
今の私は0.1
星野富弘詩画集より ~むぎのほ~
※写真は右肩を骨折した夫の母が、リハビリを兼ねて取り組んだ
クロスステッチ。たゆまぬ努力のたまもので、きれいな風景が
完成しました。母は召される瞬間まで好きな刺繍を楽しんで
いました。