シャロンの薔薇

聖書から学んだこと・日々の出来事・ハンドメイド

☆夜明け前が一番暗い☆

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「夜明け前が一番暗い」という言葉があります。
本当にそうなのかどうかということはさして重要ではなく、
暗い時代はいつまでも続かず、次には明るい未来が到来する‥ 
そんなメッセージなのでしょうね。

去年、『明けない夜はない』(GOSPEL VOICE)という一冊の本を読みました。
著者は石井希尚(いしい・まれひさ)さん、通称マレさん。
カフェのオーナー、牧師、カウンセラー、ゴスペルシンガー
多彩な肩書きを持つマルチなマレさんです。
ズバッと本質に迫るシャープな語り口が実に心地よく、一気に読めてしまう
メッセージ集といったところでしょうか。

先日、我が家の窓から夜が明けるさまを、じっと眺める機会がありました。
真っ暗な中、山の端と思われるあたりから、少しずつ黒いカーテンが上がってゆき、
うっすら赤紫の帯が浮かび上がっていきます。まるでスローモーションの映像を
見るような時間の流れに思わず、うっとり。早起きは三文の得!!

神秘的な空の変化を見ながら、本にあった一節がよみがえってきました。

「淡い期待は失望に終わる。しかし希望の先に失望はない。」

希望を抱くということは、状況や環境に左右されないことなのだそうです。
人間の精神はどこまでも自由なのだから。
『夜と霧』の著者フランクルは、アウシュビッツの体験を通してそれを証明しましたが、
中にはクリスマスまでには釈放されているだろうと、 状況に淡い期待をかけていた
人々も多くいたようです。しかし、クリスマスがきても戦争が終わらなかった時、
絶望が人々を死に追いやってしまいました。

「生き伸びた人たちは、必ずしも健康だった人たちではない。
 最後まで希望を捨てなかった人たちだ」  (V.フランクル

「今、どんなに目の前が暗くても、絶望してはいけない。
 暗いときは、いつまでも続かない。  明けない夜はないのだから。」
牧師であるマレさんのゴスペル・ボイスが、フランクルの言葉にシンクロして、
心に染み通りますね。