桜が散る頃は、まだ肌寒さが残りますが、柔らかな陽の光が
確かな春の訪れを感じさせてくれます。
4月に小学6年生になった孫(男の子)は、幼い頃から植物が
好き。電車、魚‥と興味の対象は増えつつありますが、もともと、
好きなものへの関心は今も進行形のようです。
4歳か5歳頃、どこからか種が飛んで来て根付いたのでしょうか、
空き地に咲いていた小さな花を摘んできたので鉢に植えて
やりました。今ではそれが見事に成長し、我が家のベランダを
彩ってくれています。デルフィニウムという花のようです。
枯れてしまった花もありますが、昼咲き月見草、野菊などは
今も元気に花を咲かせてくれます。
住まいはマンションの6階なのに、風のいたずらなのか野草の
類が繁茂して驚いています。孫は豪奢な花より野の花のほうに
目がいくようで、特にカラスノエンドウが好きなのだとか。
オニタビラコもお気に入りのようです。空いている鉢には母子草も
生えていました。どの草花もよく整っていて本当に完璧です。
野草に魅力を感じる孫の感性に共感できる気がします。
なぜ着るもののことで心配するのですか。
野の花がどうして育つのか、よく考えなさい。働きもせず、
紡ぎもしません。しかし、わたしはあなたがたに言います。
栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも
装っていませんでした。今日あって明日は炉に投げ込まれる
野の草にさえ、神はこのように装ってくださるのなら、
あなたがたには、もっと良くしてくださらないでしょうか。
信仰の薄い人たちよ。
マタイの福音書6章28-30節
神さまは、人の目に留まらない小さな野の草花でさえ
命を与え、美しく装ってくださいます。人の手によらず匠の技で
飾ってくださるのですから、ましてや私たちの人生にも息吹を
与え、装ってくださるにちがいありません。
雑草を愛でる孫からは、教えられることも多いようです。