シャロンの薔薇

聖書から学んだこと・日々の出来事・ハンドメイド

マダム・ビオレ

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私が絵のモチーフに選ぶのは、やはり薔薇の花が一番多いような気がします。
食指が動く花は他にもあるのですが、その表情の豊かさには、いつもハッと
させられ、描いていて飽きるということがありません。

最近は、花弁が円くエレガントなカメリア咲きの薔薇に人気が集まっている
ようですが、私は花びらの先がツンと尖っている剣咲きのほうに惹かれます。
それも真っ先に目が行くのはブルーローズ系のもの。

あるバラ園にスケッチに行った時、ブルーローズの一角に目が止まりました。
大きく括ればスミレ色。紫色に透明感のあるロイヤルブルーが溶け込んだ
格調高い一円の薔薇。あの時なぜか、映画「風と共に去りぬ」でスカーレット・
オハラが着た衣装を連想したのを覚えています。映画の中のドレスの色は、
実際には違っていたと思いますが、私の中でスカーレットを演じたビビアン・
リーのイメージと、薔薇の色が結びついたのかもしれません。

その薔薇のコーナーには「マダム・ビオレ」という名札が付いていました。

名は体を表すと言いますが、凛としたその優美な姿は貴婦人そのもの。
「美しさ」を花の形で表わすと、マダム・ビオレになるのでは‥
そう納得させるだけの威厳、神秘性が、マダム・ビオレにはあるような
気がします。私だけの思い入れかもしれませんが‥