シャロンの薔薇

聖書から学んだこと・日々の出来事・ハンドメイド

白血球のように生きる

イメージ 1


「何のこと?」という声が聞こえそうな、妙なタイトル
ですが、最近聞いた礼拝説教の中で、特に心に残った
言葉なので、書きとめておこうと思います。


賀川豊彦という人物をご存知でしょうか。

大正・昭和期における様々な社会改革運動の先駆者と

言える人物です。


生活の土台を築いた人といえば、その偉業の一端が
分かるかと思います。
生涯にわたって社会の底辺にある人や弱者の側に立ち、
救貧活動を展開しました。


クリスチャンであった賀川豊彦は、

「人格的白血球運動者になれ」

との言葉を残しています。
白血球の役割は、体内に入り込んだ病原菌を、自ら
引き受けて血液をきれいにすることです。言うなれば、
正義の味方みたいな感じでしょうか。


お腹が空いた人に、自分の頭をちぎって食べさせてあげる
アンパンマンにも通じるものがあるような気がします。
さらに言えば、人類の罪の身代わりに十字架につけられた
イエス・キリストの生き方に重なります。


他にも、こんな言葉も残しています。


「愛とは尻ぬぐいをすることである」

「犠牲を伴わない愛は、愛ではない」


人が捨てたゴミを、自分のゴミとして拾う生き方。

自分が汚したわけではないトイレを掃除する生き方。


とても快い生き方とは言えませんが、世の中の汚れた
ものを避けて通らず、きれいに整えていく生き方は、
どこか潔さ、清々しさを感じます。


「白血球のように生きる」


また一つ、生き方のヒントをもらったような気がします。


※写真は山北町大野山の山頂に咲いていた10月の桜。
先日、夫が山歩きしながら撮影したものです。白血球の
助けがなくても、花は清らかに咲いていますね。