シャロンの薔薇

聖書から学んだこと・日々の出来事・ハンドメイド

木にも空にもなれる人に

 
 
 ミッション関係のパンフレットに、とても心を打つ文章が掲載されて
いましたので一部を抜粋して紹介します。
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   「木は空という背景があるから」

 背景(バック)がどうであるかによって、絵は生きも死にもします。
…「空という背景」は重要です。かと言ってバックが目立ちすぎると
絵になりません。ドラマで言えば さしづめ主役と脇役のような関係
でしょうか。   … …
 私たちは人生において、「木」になったり「空」になったりですが、
概して人は空(背景)をつまらなく思うところがあるのではないで
しょうか。自分に光が当たると力を入れ ますが、そうでないと
引いてしまうような――。 しかし木を生かすために喜んで空になって
いる人の姿は美しく、人を惹きつけるものがあります。
… …
…黙想の行き着いたところは、「空という背景」になれる人は、
本当の意味で「木」にもなれるのではないかという気づきでした。

 新しい年、人から見て綺麗な木だと言われなくても、意味ある空に
という気持をもてたら、どんなに素晴らしいでしょうか。

           月刊情報誌「PBAだより」2013年1月号より一部転載
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 13日、今年最初のデッサン会に出席してきました。
少人数ですが、気心の知れた仲間が集まって、真剣に、時には
談笑しながらの楽しいひととき。 人生、何が必要かと問われたら、
こんなくつろぎのある“仲間”や“居場所”なのかもしれません。

 絵を描く者は背景に悩みます。かなり悩みます。
それなのに、あまり力を入れていないのは、やはり、暗に主役の
引き立て役という思いがあるからでしょうか?

 黒子がいなくては歌舞伎や文楽の芸が成り立たないように、
私たちの人生にも、存在を浮き彫りにしてくれるバックや舞台装置が
絶対に必要なのだと思います。
 
 立派な樹木の下に伸びている影が、夏の日照りや労働の汗を沈め、
疲れた人間関係を癒してくれるオアシスになることもあります。
となれば背景にも影にも大切な意味が あり、もっと丁寧に、隅々まで
心を行き巡らせる必要がある。そんな風に考えさせられました。

 などと講釈を垂れたのに、この洋梨、バックは黒。影も無し(→o←)ゞ

 今年も一から絵の勉強を出直したいと思います。