自分の来し方を省みて悔い改め、180度、生き方の方向転換をしてから、
今年で24年。目標とする着地点のすべてが「私」であったのが「神様」へ。
文にするとサラッと何事もない時間の変化に思えますが、自分の内側では
大改革が行われているわけで、その内実は激しいジレンマや葛藤が
渦を巻いているわけです。一つ一つの壁をクリアしながら、自己中心から
神中心の生き方に変えられていく中で、整えられ、清められ、成長していくのが
クリスチャンの在るべき姿と言えるでしょうが、さて今の私はどうでしょうか。
ともあれ人生途上で、変わる(変えられる)勇気が必要な時が、一度はあって
然るべきではないかと私自身は思っています。
一方で変わらない勇気も美徳だと思うのです。自分の使命を理解し、心血を
注いで役割を全うしようとしている人。様々な分野で活躍するプロフェッショナル。
多くの人が確たる信念をもって全力投球しています。
子供の頃から好きだったサッカーを淡々とやり続け、プロになり、日本代表
チームの中核を為すビッグネームになった今も、まった同じスタンスで
目の前の壁を超えようと努力し続けている姿が印象的です。
「今後の目標は?」という問いに「今より少しでもサッカーが上手くなること」
と答えるブレのなさに、「そうなんだ!」といたく感嘆!!
著しく環境や待遇が変わると、無意識に人の心には変化が芽生えます。
変わらずにいるということは、時として変わることより難しいことなのかも
しれません。雲一つない晴れやかな、迷いがない生き方をしている人を見ると、
日々の在り方を自己吟味しなければと考えさせられます。
格の違いを見せてくれたデル・ピエロ選手。猛リハビリ中にも関わらず、
しっかり自分の個性を全開にして役割を果たし、スタンドを湧かせてくれた
ゴン中山選手。サッカー選手だけに軸足のぶれない、格好いい生き方だなぁ‥
と大いにパワーをもらいました。
変わる勇気、変わらない勇気。
変わることが必要な時、変わらないほうが尊いと思える時。
それを見分ける知恵が求められているような気がします。