シャロンの薔薇

聖書から学んだこと・日々の出来事・ハンドメイド

「階段を降りる生き方」

 
 
工藤信夫著『人生の秋を生きる』(いのちのことば社)を読み、
ふと目に止まった言葉がありました。
 
「階段を降りる生き方」
 
「?」
 
先ずは、そんな印象でしょうか。
そもそも、今は小寒。この時節に“秋”についての本ですか?
そんな突っ込みが来そうですが、\(^^:;)…マアマア
 
人生の四季を春夏秋冬になぞらえるとしたら、たぶん自分は
秋たけなわの収穫期を過ぎ、晩秋の入り口あたりに立って
いるのかな、などと考えながらページを繰っていきます。
 
著者は宗教心理学者H.ナウエンの言葉を借り、こう説明します。
人生の前半が、自分の能力を示すこと、人の歓心を買うこと、
権力を求めることなど現世的な価値感の達成に主眼が置かれるのに対し、
人生の後半は、自分の人生はこれで良かったのか、何をやったのか、
これからどう生きるべきかとの問いに直面する内省の時であると。
 
人生前半が「階段を上る生き方」なら、後半は「階段を降りる生き方」。
ちょっと後ろ向きにも聞こえますが、たしかに、人生の折り返し点を
過ぎたら、これからは決算へ向かう道程に入ります。
ある意味、下降の一途を辿るわけです。素直に認めたくないところも
重々ありますが、とどのつまりは現実を受け入れ、自分の力量に
ふさわしい歩幅で、つまづかないように、ゆっくり降りて行くこと
が賢い生き方と言えるのかもしれませんね。
 
それなら、荷物はできるだけ軽くしよう。
身軽になれば、きれいな景色を見る心の余裕も出てくるだろうし。
 
そんな年頭所感を抱きながら、今年も静かにスタートいたしました。
 
拙いブログですが、本年もよろしくお付き合いくださいませ<m(__)m>