シャロンの薔薇

聖書から学んだこと・日々の出来事・ハンドメイド

雨の紫陽花

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紫陽花が雨露に映える季節になりました。

各地の中学・高校で教育実習が行われている頃ではないでしょうか?

もうカビが生えそうなほど昔の話ですが、仙台市の公立中学校で
二週間の教育実習をした時のことを、今も懐かしく思い出します。

私が受け持ったのは中学二年生のクラスでした。
担任の先生から名簿を渡され、しっかり全員の名前を覚えて授業に
臨んだまではよかったのですが‥
アットランダムに指名した男子生徒が、授業中でも一言も言葉を発しない
きわめて難しいタイプの子だったのには参りました(-_-;)
寸断された授業を修復する術もなく、その日の授業プランは台無しに。
一人ひとりに相応しく心配りができて初めて、一人前の教師たることを
及ばずながら肝に銘じた、ほろ苦い経験でもありました。

授業が終わった後、凹んでいるのが顔に表れていたのでしょうね。
学級委員のA君が言った言葉が忘れられません。

「先生。困ったらぼくを指していいからね」

A君だけでなく、人なつっこく質問攻めをしてきたり、放課後の部活動に
誘ってくれた女子生徒たちの、屈託のない笑顔に助けられた二週間でした。
クラスのみんなと一緒に、大声で球技大会の応援をした日。
校庭の隅で雨上がりの淡緑色の紫陽花が群れをなしていた光景がよみがえります。

写真は散歩の途中に見つけた紫陽花。
淡い水色が梅雨のうっとうしさを忘れさせてくれますね。