
やっと色づいたコーヒーの実
少し前、40年来の友人から電話がありました。うすうす見当は
ついていたものの、その内容は悩ましく深刻なものでした。
ご主人と二人暮らしをされているのですが、先頃、ご主人の持病が
悪化して3度目の緊急入院になったとのこと。幸い治療の甲斐あって
退院も決まり、ホッと安堵する思いとは別に、これからの生活に大きな
不安を覚え、眠れない日が続いているのだと‥。
完璧主義とまでは言わなくても、とにかく献身的に尽くすタイプの
友人なので、これまで一生懸命に築き上げてきた家庭を振り返った
時、思い描いてきた理想と現実の乖離に落胆しているようにも思え
ました。病気を理由に一切のことをしなくなったご主人を尊敬できず、
疎ましく感じるようになったと話していました。
負の感情は悪循環を生むので、一度その連鎖を断ち切らないと、
自分自身のメンタルに返ってきてダメージを受けるから、ご主人の
長所や感謝すべきことを数えてみてはどうかと勧めたら、あれこれ
思い巡らせたのか、こんな返事が返ってきました。
「何不自由なく暮らせている生活には感謝している」
「長所は、私が何を買おうが文句は言わないし、買った物の失敗も
笑ってすませてくれる」
そして、「変えられない過去は忘れることも必要ですね。今日を
大切にしようと思います」とも。
私も過去にマイナーな感情を処理する方法として「感謝日記」なる
ものを書いた経験があります。どんな嫌なこと、逃げ出したいことにも
きっと意味がある。試練に会うことは自分磨きのレッスンであるはずと、
すべてを感謝のことばに置き換える日記です。モヤモヤした心の整理が
できる、なかなか良い試みだったことを思い返しています。
終わりに、牧師さんで詩人であった河野進さんの詩を一つ。
「よかった」
河野 進
ほほえんで よかった
黙っていて よかった
悪口を言わないで よかった
我慢して よかった
怒らないで よかった
やさしく言って よかった
お祈りして よかった
よかった よかっただけを