コロナ発症という想定外のスタートとなった2023年も、早5月。
規制が緩み、大勢の人が外に繰り出したGW明けが、いささか気に
なります。いずれにせよ、大小の波を繰り返しながらコロナ騒動も
フェイドアウトしていくことでしょう。
以前、姉と日野原重明さんの講演を聴きに行った時、「病は恩寵
(おんちょう)、つまり神さまからのプレゼントである」という
言葉を聞いたのが心に残っています。今現在、病に苦しんでいる人、
介護に疲弊している人にとっては、「プレゼントなんて、とんでもない!」
「とても贈り物なんて思えない」そう思うのは当然です。
病が恩寵であるという意味は、病を通してしか悟り得ない、尊い
価値観があるということなのかもしれません。病気に罹りたい人は
一人としていないはず。でも、もし重い病に罹り、死を意識するように
なった時、しみじみと来し方を振り返る人は多いのではないでしょうか。
岡山ハンセン病療養所で50年以上も慰問伝道に従事していた牧師、
河野進さん(1904-1990)が遺した、こんな詩があります。
「病まなければ」
病まなければ ささげ得ない祈りがある
病まなければ 信じ得ない奇蹟がある
病まなければ 聴き得ない御言葉(みことば)がある
病まなければ 近づき得ない聖所(せいじょ)がある
病まなければ 仰ぎ得ない聖顔(みかお)がある
おお 病まなければ
私は人間でさえもあり得なかった
河野 進「祈りの塔」より
今は分からなくても、すべての事に意味がある。病にも意味が
ある。試練を通して、生き方、考え方の向きが変わることがある。
そんな悟りの境地を見事に表現している詩だと思います。
病は恩寵。神さまからのプレゼント。
さて、コロナに罹った私も戴きましたよ。素敵なプレゼントを。
さっそく保険会社に申告したところ、かなり高額の保険金が
おりました。思いがけないプレゼントに、ついつい心はネット
ショッピングに。
40年使った圧力鍋が壊れたので、新品を購入。カード作り用の
カラーペン、読みたかった本三冊、ばね指プロテクター。
どこへも行けなかったGWですが、居ながらにして買い物を
楽しむことができました♬
はなはだ現実的な “締め” と相成りましたね(~_~;) ご容赦を!