世代は違うけれど、親しくしている若い友人から、
封書で、北海道旅行の可愛いお土産が届きました。
小さな木彫りのストラップ。入っていた小袋には
道の駅摩周湖温泉のお店の名が書かれていました。
15年前、私も行ったことがある場所です。
定年で現役を引退する夫を労う、記念旅行の時でした。
ツアー旅行でしたから、当然、北海道屈指の観光スポット、
摩周湖は外せません。日本一の透明度を誇る湖を、この目で
見たいと思いつつも、一面、霧に包まれ全貌をつかむのは
難しいと言われる摩周湖です。
その日もお約束(?)通り、霧がかかっていました。
「この先が湖です」と言われても、本当に何も見えません。
ガイドさんの「念力で霧を晴らしましょう」の掛け声に、
待つこと数十秒。
あら‥。念力が効いたのでしょうか。
ほんの一瞬ですが、風が霧を吹き払い、おもむろに姿を現した
湖を目に焼き付けることができました。ただ、シャッターチャンスを
逃してしまった悔しさ、今、思い出しました。でも空は青空(*^^)
摩周湖は阿寒国立公園の中にありますが、公園で見つけたリスも、
懐かしい思い出の一コマです。
聖書には「霧」を含む聖句は多くありませんが、口語訳聖書に
次のようなものがあります。
‥彼らは朝の霧のように、すみやかに消えうせる露のように、
打ち場から風に吹き去られるもみがらのように、
また窓から出ていく煙のようになる。
ホセア書13章3節
わたしは、あなたのとがを雲のように吹き払い、
あなたの罪を霧のように消した。
イザヤ書44章22節
霧というものは、すぐに消え去るもの。そして、その後、速やかに
晴れるものをイメージさせますね。霧そのものも潤っていますが、
次の晴れる瞬間を期待して待つ、私たちの心にも潤いをもたらす
気象現象と言ってよいでしょう。
晩秋の北の大地。素敵だろうなぁ‥と、木彫りのストラップを
眺めながら、想像を逞しくしています。