間違った情報や、根拠が不確かな噂がまかり通るということは
ままあることだと思います。例えば、セイタカアワダチソウ。
よくブタクサと同じ植物のように思われていますが、実は
まったく違う種類の植物なのだそうです。どちらにしても、
一般には、花粉を撒き散らす厄介ものという認識の野草ですね。
ところが、それが大いなる誤解だということが分かりました。
たまたまネットで読んだ記事によると、セイタカアワダチソウは
虫媒花で、アブやミツバチによって受粉をする植物、ブタクサは
杉の木のように花粉を風で飛ばして繁殖する植物なのだそうです。
同じような黄色い花をつけますが、葉っぱの形で見分けられるの
だとか。セイタカアワダチソウは笹の葉のように尖っていて、
ブタクサは菊の葉のようにヒラヒラしているそうです。
実は、23日(日)の礼拝後、講壇脇に飾られた生花から、少し
お裾分けして頂き、持ち帰ってきた中にセイタカアワダチソウも
含まれていました。よく見ればきれいな花ですが、かくいう私も
花粉を警戒していましたね~(^o^;) アレルギー体質の家族の
ために、室内ではなく、窓からでも見えるベランダのテーブルに
飾りました。
ネットの記事を読み、葉っぱの形を確認すると、これは紛れもなく
セイタカアワダチソウで、全く心配無用の花のほうでした。あらぬ
誤解によって、天下の嫌われ者にされてしまうこの野草が、なんだか
不憫に思えてきた一コマでした。
小学生だった孫が、大人顔負けの植物博士だった時期があります。
幼稚園に通う妹の運動会当日、競技を観るのもそっちのけで野草探し。
ルンルンでセイタカアワダチソウを肩にかけ、スキップして
回る男の子を、みんな避けるように歩いていましたっけ(~_~;)
「本当に泡が立つか実験してみる」
「くしゃみが出るから、やめておきなさい」
そんな会話をした記憶があるのですが、実は本当に泡が立つと聞き、
あらためてビックリ。花を乾燥させ、熱湯に漬けて抽出したエキスを
撹拌すると、花に含まれる「サポニン」という物質が作用して泡が
立つのだそうです。
セイタカアワダチソウにも孫の実験にも、先入観で、つい疑いの目を
向けてしまったことは、「ごめんなさい!」ですねm(__)m
風評被害ということばもありますが、何事も自分勝手な思い込みで
判断することのないように気をつけたいものです。