古いノートを整理していたら、ユダヤの格言をメモしたものが
出てきました。きっといつか役に立つかもと思って、書き留めて
おいたのでしょう。
賢人になる七つの条件
1.自分より賢い人がいる時は沈黙する
2.人の話の腰を折らない
3.答えるときに慌てない
4.常に的を射た質問をし、筋道立った答えをする
5.まず、しなければならないことから手を付け、後回しに
できるものは最後にする
6.自分が知らないときは、それを認める
7.真実を認める
一言一句、なるほど、なるほどと頷ける格言ばかりです。
シンプルで分かりきったことですが、これを逐一実践するとなると
なかなか難しい。少しでもこの条件を満たそうとするなら、
心理学でいうモデリング、つまり観察学習が良いのかも‥。
“この人のようになりたい!”と思う人をモデル(お手本)にして、
その人の考え方や、生き方を具体的に自分の中に取り入れていく。
モデリングをすることで、違った価値観の発見にもつながるし、
反対に同じ価値観であれば、そうだよねと自己肯定感も得られます。
ぼんやりしていたセルフイメージ(自己像)も、少しずつ見えて
来て、アイデンティティー(存在価値)の確立にもつながります。
過去の偉人であれ、現代のヒーローであれ、あるいは身近な人であれ、
モデルは多くいるはず。賢い人を見つけたら、ちょっとだけ“我”を
引っ込めて、尊敬するモデルの真似をしてみる。それが最も早い
賢人へ近道なのかもしれませんね。
私にも身近なモデルは何人かいます。ただ、私はクリスチャン
ですので究極の目標はイエスさま。その距離は果てしなく遠いけれど、
イエスさまのご性質、品性に数ミリでも近づけるように、日々、
祈り求めていきたいものです🙏
7つの条件を見ると、賢い人とは対人での話術において、
タイミングを心得ている人。物事の優先順序をわきまえている人。
現実を謙遜に受け入れられる柔軟な心を持っている人のようです。
旧約聖書・伝道者の書3章7節にも、こう書いてあります。
「‥黙っているのに時があり、話すのに時がある。」
すべて、人の営みには “時” があるということ。機を見るに敏なれ
ということでしょうね。
自分が無知であることを知っている人こそ、真の知者であると。
固定概念や思い込みから解放されることの大切さを教えられます。
まとめ ――。
対話の際、ベスト・タイミングをつかむ叡智を身につけること。
自分の無知を自覚すること。
優先順序を間違えないこと。
素直な心で真実を受け入れること。
古い自分を脱ぎ捨て、憧れのモデルさんたちに教えてもらった
新しい装いをまとって、賢く爽やかに生きる道を歩み続けたいものです。