※孫が小さかった頃、一緒に作った指輪やネックレス
十何年も前のことになりますが、ミクシイというSNSの中で、
一つのコミュニケーションサイトを開設したことがあります。
「ことばの宝石箱」というタイトルで、それは今も存在して
います。ただ実態は閉店開業状態の名ばかりの管理者。猛省です。
過去記事です。↓
長い休業期間の間には、宝石箱に入れたい“ことば”も少しずつ増え、
出番を待っています。これから徐々に集まったことばの宝石を
選りすぐり、ホットな言葉を求めている方へ届けられるように、
更新していけたらいいなと考えています。
今日はその中の一つを紹介したいと思います。
愛読書『私の部屋のポプリ』(熊井明子著/河出書房新社)の
の中からの引用です。
「欠点といふものは その人間の性格の中で
丁度 指環(ゆびわ)の玉のやうに突出している」
※画像はフリー素材「イラストや」さんから拝借しました。
小説家 中里恒子さんの随筆集の中の一節だそうです。
これはどういう意味なのでしょう?
自分の欠点や弱点というものは、なかなか気づきにくいもの。
それが指環の玉のように突出しているというのは、欠点が
表に現れている、あるいは、人にはよく見えているという
意味にも取れます。「気づいてますか、あなたの欠点を」と。
そういうことを暗示してくれているのだとすると、なかなか
シビアな視点。考えさせられますね。
名言は指輪と自分の欠点を結びつけるという、なかなか
思いつかない発想を教えてくれます。これもまた、ワード
コレクターの醍醐味と言えそうです。