シャロンの薔薇

聖書から学んだこと・日々の出来事・ハンドメイド

人生はサッカーの前半戦、後半戦に似ている

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  ※写真は昨年引退した中村憲剛さんの直筆サイン

 

 聖路加国際病院の名誉院長を務められた日野原重明さんが、

105歳で天に召されたのは2017年のことでした。

 日野原先生と言えば、「生活習慣病」の名づけ親でもあり、

『生き方上手』などの著書で、幅広い層に親しまれた名医でも

ありましたね。私の父と同い年、しかも同じ内科医だったことから、

日野原先生には一方的に親近感を覚え、姉と一緒に講演を聴きに

行ったこともあります。

 

 ブログには何度も書いていますが、私はサッカー観戦が趣味。

コロナ禍中にあっては、競技場での観戦はまだ難しいところですが、

今は便利な時代。家で夫と二人、DAZNのサッカー中継を見ながら

大いに盛り上がっています。

 

 なぜ急に日野原先生からサッカーの話に飛ぶかと言うと、以前

読んだ、日野原先生と花の詩画集で有名な星野富弘さんの対談集、

『たった一度の人生だから』の中に、人生をサッカーに例えている、

興味深い話があったのを思い出したからです。この本は誰かに

プレゼントして、今は手元にありません。おぼろげではありますが、

どんな内容であったか、自分の言葉で書いてみます。

 

 人生はよくマラソンレースに例えられるけれど、人生はマラソン

よりもサッカーの前半戦、後半戦に少し似ている。全力で前半戦を

戦い、ハーフタイムに前半の戦い方の振り返りをする。ハーフタイム

とは戦い方の修正と強化、気合を入れ直すための作戦タイム。新しい

展開が待ち受けている後半戦も、言わば前半戦同様、そこからが

本番。さあ、これからどう戦おうという高いモチベーションで、

プレーに臨むべきである。

 

 ざっとこんなニュアンスだったかと思います。そう考えると、

確かにサッカーは人生に似ている気がします。 人生前半、反省すべき

こと、欠けていることがあれば、ちょっと立ち止まってそれを修正、

強化する。これはハーフタイムと一緒ですね。人生後半、神様がどんな

ボールをパスしてくださるのかは分かりません。ただ、落ち着いて、

正確にそのボールをトラップし、丁寧にパスをつないでいく。

 

 人生の後半戦も、キックオフの笛が鳴ると同時に、いざ本番。老いて

力は衰えても、自分にできるベストを尽くし、丁寧にパスをつなぐ努力を

する。スポーツからもたくさんの生きるヒントが得られ、ポジティブな

シニアライフを送ることができるのだと教えられますね。

 

 ちなみに、今年も応援する川崎フロンターレが、最終節を待たずに

二連覇を果たし、優勝カップを手にすることができました。J2時代の

ガラ空きスタンドを知っているサポーターとしては、本当に嬉しい限り

です。さて、来年はスタジアム観戦ができるでしょうか。

 コロナの終息の時が、一日も早く来ますように祈るばかりです。