いまだコロナの感染状況が鎮静化しない中、オリンピックの
準備は着々と進んでいます。大半の人がモヤモヤと、やり場の
ない気持ちで、この時期を過ごしているのではないでしょうか。
くもの ある日
くもは かなしい
くもの ない日
そらは さびしい
死のうかと おもう
そのかんがえが
ひょいと のくと
じつに
もったいない こころが
そこのところに すわってた
ぽくぽく
ぽくぽく
まりを ついていると
にがい にがい いままでのことが
ぽくぽく
ぽくぽく
むすびめが ほぐされて
花がさいたようにみえてくる
空のように きれいに なれるものなら
花のように しずかに なれるものなら
価(あたい)なきものとして
これも 捨てよう あれも 捨てよう
くさがかれたんだから
わたしのおもいだって
すなおにかれたらいい
信ずること
キリストの名を呼ぶこと
人をゆるし 出来るかぎり愛すること
それを私の一番よい仕事としたい
ゆきなれた路の
なつかしくて耐えられるように
わたしの祈りのみちをつくりたい
神様 あなたに会いたくなった
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『神様 あなたに会いたくなった』
(いのちのことば社 フォレストブック)から抜粋した、
何編かの八木重吉の詩です。
どうにもならないモヤモヤを一掃してくれるような、ただただ
純粋で、素朴で、清らかな美しいことばが聞きたいと思う時が
あります。そんな時、なぜか心に染みてくる八木重吉の詩。
特に、神様 あなたに会いたくなった というフレーズは、
心にこだまする一行詩ではないかと思います(*^^*)