シャロンの薔薇

聖書から学んだこと・日々の出来事・ハンドメイド

NHK朝ドラ『おかえりモネ』の一場面から

 

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 ※写真(上)気仙沼市・唐桑の海とウミウ 

    (下)ウミウのアップをアクリル画で描きました。


ここ何年もNHKの朝ドラを見る習慣がなかったのですが、

ヒロインの出身地が宮城県気仙沼市の離島、大島という

設定もあって、初回から楽しみに視聴しています。

気仙沼市は生まれ育った大切な古里です。

 

今朝(6月4日)の放送は、なんとも複雑な思いで画面を

見ていました。

【2011.3.11 午後2時46分】

10年前のこの日、この瞬間のことは消そうとしても脳裏から

消えない出来事です。だから、ブログにも繰り返し書いて

きました。実害はなかったけれども、結果的に一人の被災者と

して、風化させてはならない事象だと思っているからです。

 

今日の放送を見て心が騒いだのは、もちろん10年前の記憶が

まだ鮮明に残っていることにもよりますが、それとは別に

幼い頃に脳裏に焼きついた強烈な景色が画面と重なって

見えたからです。

 

1960年5月、南米チリの太平洋沖で起きた、M8.5という

記録的大地震による大津波が、地球の裏側の日本沿岸にまで

達成し、あっという間に気仙沼市も大波に呑み込まれてしまい

ました。幸い家が高台にあったので被害は免れましたが、両親や

祖母が近隣の人と対応に追われていたのをよく覚えています。

小学校低学年だった私は、(たぶん)学校の先生に誘導され、

柏崎(かしざき)という山の上に避難しました。

 

そこから見下ろした景色。今朝のTVでは一面の火の海でしたが、

その時、私が見たのは約6メートルの大津波でした。膨れ

上がった海水はまるで真っ黒い大蛇のようで、大路少路を問わず、

じわじわと容赦なく町に侵入してきました。

 

町中の家から流出した日用品や、自転車、ドラム缶、タイヤ

などが、ぐるぐる円を描きながら静かに流れていく非現実的な

光景。みんな声もなくスローモーションの映像を見るように

呆然と眺めていたのを覚えています。デジャブというのは実際に

見ていないのに、見たことがあるような感覚(既視感)のことを

言いますが、今日の朝ドラはデジャブではない、厳然とした記憶

に重なる場面でした。

 

戦争、東日本大震災、コロナ禍。

順境もあれば逆境もある。人生、不可抗力の出来事はいろいろ

ありますが、そこから何を学ぶべきか。真摯に問い直さなければ‥。