「口角!目力!姿勢!」
10歳年長の姉が、娘たちによく言われる言葉だとか。
同世代の方々よりは、かなり若々しい姉ですが、当然の
ことながら寄る年波には何とやらで、一年ごとに心身の
衰えを身にしみて感じているようです。
姉だけではありません。自分にもヒタヒタと老いの足音が
近づいているのが分かります。今まで当たり前に出来た
ことがスムーズに出来なくなり、一生懸命に覚えたことを
すぐ忘れる。若いふりを装っても、現実はごまかせない
ことを、自分自身がいちばんよく知っています。
悲しいかな、受け入れるのみです。
上智大学で教鞭もとられた、ヘルマン・ホイヴェルス神父の
著書「人生の秋」の中に、友人から贈られたという詩が
紹介されています。その詩「最上のわざ」の中に「老いの
重荷は、神の賜物」というフレーズがあります。賜物とは、
神様からいただく贈り物のこと。つまり最高のプレゼント
のことです。
老いをネガティブにではなく、神様からの恵みと捉えて
受け入れる。素直にそれができたら、自然体で老いに
向き合えるのかもしれません。
「口角!目力!姿勢!」
それにしても見事な叱咤激励ですね。私もしっかりこの
3つの号令を心に刻み、老いを迎え入れる準備をしましょう。
ですから、私たちは勇気を失いません。
たとい私たちの外なる人は衰えても、
内なる人は日々新たにされています。
新約聖書 コリント人への手紙 第2、4章16節