シャロンの薔薇

聖書から学んだこと・日々の出来事・ハンドメイド

グランマ=モーゼスを目指して

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グランマ=モーゼス(1860~1961)が絵を描き始めたのは、なんと彼女が75歳の時
だったそうです。貼り絵をして孫にプレゼントするのがモーゼスの楽しみでしたが、
リューマチを患ってからは貼り絵をするのが難しくなり、その代りにと絵筆をとった
のがきっかけだったとか。

画布というよりは板きれだったり厚紙だったり、モーゼスにとっては身の回りのものが
なんでもキャンバスの代わりになりました。
絵のモチーフも特別なものではなくて、ほとんどが農村の日常の暮らしや、移りゆく
季節そのままを描いた作品ばかり。

本式に絵を学んだことがないというモーゼスの絵が、世界中の人に愛される理由は
いったい、どの辺にあるのでしょうか?
 
 --- モーゼスの絵は、古き良き時代のアメリカの農村風景を描いたものですが、
そこに、誰でもが心の中に持っている、子供の頃の原風景を呼び起こす魅力が秘め
られているのかもしれませんね。

モーゼスの豊かな人生経験が、ここにもあそこにもと、素朴に、丁寧に、また生き生きと
描かれていて、私たちの懐古趣味をくすぐるのでしょうか。
色調の明るさもまた開放的で、喜びが満ちあふれてくるようです。

「モーゼスおばあちゃんを思えば、少なくとも75歳までは『新しいことを始めるには、
もう遅い』なんて言えなくなる」

熊井明子さんの言葉に、深く納得し、背中を押された気分になりました。

<おことわり> 
写真はイメージ画像を転用したものです。